元陸上部が男子400mリレーの東京オリンピックのオーダーを予想してみた話(過去の世界大会の結果あり)
夫です。今日は部活の話ではなく、大好きな陸上のリレーの話です。
東京オリンピックが開幕し色々な競技で熱戦が繰り広げられています。自分が特に楽しみにしているのが、陸上競技、でとりわけリレーです。
実は、小学校から高校まで陸上をやっていて主に短距離の選手でした。大層な結果は残せていませんが、小中高とそれぞれのステージでリレーメンバーに選ばれていて、喜怒哀楽色々な思い出があります。そんなこともあって現役引退からはや10年以上が経過しているのですが、陸上の世界選手権やオリンピック、日本選手権なんかテレビでやっていると見たり、Youtubeで過去の陸上動画をたまに見たりしています。
さて改めて東京オリンピックの男子400mリレーが始まる前に、これまでの結果の男子400mリレーの結果の振り返りと、メンバー(オーダー)を予想してみることにしました。
※100mの予選の前に公開しようと思ったのですがすっかり忘れておりました。。。日本勢は全員予選落ちという残念な結果になってしまいました。まだ200mと本命のリレーに期待したいですね!
これまでの結果(2001年以降)
- 2001(世界選手権/エドモントン)
予選:2位 / 38.67
松田亮→末續慎吾→藤本俊之→朝原宣治
準決勝:2位 / 38.54
松田亮→末續慎吾→藤本俊之→朝原宣治
決勝:4位 / 38.96
松田亮→末續慎吾→藤本俊之→朝原宣治
- 2003(世界選手権/パリ)
予選:3位 / 38.77
土江寛裕*→宮崎久*→松田亮→朝原宣治*
準決勝:4位 / 38.63
土江寛裕*→宮崎久*→松田亮→朝原宣治*
決勝:6位 / 39.95
土江寛裕*→宮崎久*→松田亮→朝原宣治*
- 2015(世界選手権/北京)
予選:4位 / 38.60(予選落ち)
大瀬戸一馬→藤光謙司→長田拓也→谷口耕太郎
- 2019(世界選手権/ロンドン)
予選:/ 37.78
小池祐貴→白石黄良々→桐生祥秀*→サニブラウンアブデルハキーム
決勝:3位 / 37.43
多田修平→白石黄良々→桐生祥秀*→サニブラウンアブデルハキーム
改めて年次毎に整理し直すと、結構当時の記憶が蘇りますね。
- 03年パリは末續選手が200mで歴史的な銅メダルを獲得した大会ですね。確かその時のリレーは末續選手は2走固定で、1走を土江選手と宮崎選手のどちらか、みたいな感じだったと思います。ですが、末續選手が200m決勝で脚を痛め、急遽オーダー変更となったのですが、見事入賞を果たした。直前のアクシデントもチームワークでカバーしていたのはもうこの辺りから根付いたんですね。
- 04年のアテネ五輪は400mリレーと1600mリレーともに4位入賞でメダルまであと少しってところでしたね。今は1600mリレーは少し元気がないですが、この頃は400mリレーよりも勢いがあったのかもしれないです。
- 05年のヘルシンキ世界選手権は、奇策?なのか1走を予選では朝原選手が、決勝では季次選手が務めるという非常に珍しいオーダーでした。朝原選手のカーブの走りは正直とても珍しかったです。末續選手は、元々200の選手でコーナーワークが素晴らしいのでこなせたのだと思いますが、いずれにしてもどちらもとても新鮮なオーダーでした。
- 06年ぐらいから08年の北京まではほぼ不動のメンバー&オーダー(塚原→末續→高平→朝原)で固めていたように思います。その集大成が北京の銅メダルにつながりったんですね!
- 09年からは絶対的アンカーの朝原選手の引退、末續選手の休養などでメンバー&オーダーが頻繁に変わっていました。そんな中でも高平選手はずっとメンバーに選ばれ続け、その時その時のメンバーの調整役を果たされていたようです。
- 10年以降ぐらいから最近、ベテラン?として活躍する飯塚選手や山懸選手が若手のリレーメンバーとして入ってきます。12年のロンドンオリンピックは、メダルを獲得した北京オリンピックの次の大会ってことで、メンバーには否応なくプレッシャーがかかります。そんな中、順位こそ4位とメダルを逃しましたが、タイムは北京大会を上回っ他ので、日本チームの世代交代しても変わらない強さを感じられました。
- *印がついている選手は、前年の世界大会にも出ていた人です。つまり年を跨いでバントを繋いだ選手、と言えるかもしれません。2014年→2015年と2015年→2016年では、メンバーが一新されていて、前年にメンバー入りした選手がいません。それ以外の年は、基本的に誰かしらが前年もメンバーとして経験しています。このようにうまく伝統を継承できるのが強みなんでしょうか。
→01〜08年にかけての朝原選手、04〜08年の末續選手、04〜12年の高平選手、12〜14・16〜17年の飯塚選手、16〜19年の桐生選手などが継続してメンバーに選ばれていますので、チーム内のまとめ役をしたりしたのかなって思ったりしています。 - 最近男子400mリレーメンバーのことをリレー侍とかって呼ばれていますが、これは2016年のリオデシャネイロオリンピックの決勝の時のチーム紹介で、刀抜くポーズしたから呼ばれるようになったんですよね。このポーズは飯塚選手が考えたとかって話も聞いたことありますね。
東京オリンピックのメンバー&オーダー予想
■対抗:多田修平→山縣亮太→桐生祥秀→サニブラウンアブデルハキーム
■大穴(個人的希望!):多田修平→山縣亮太→桐生祥秀→飯塚翔太
- 正直、今シーズンの調子とか見る限り、1走2走は決まりじゃないかなと思っています。山懸選手の本番の強さ(個人100mで過去のオリンピック2大会本番で自己ベストや自己ベストに近いタイムを出す)やリオデジャネイロオリンピックの時のスタートダッシュはとても印象に残っています。そのおかげか1走の印象が強かったです。
- しかし最近の多田選手については山懸選手以上のスタートの切れ味があるように感じています。ですので、ただ選手を1走として勢いをつけ、山懸選手は日本記録保持者としてエース区間である2走で海外のライバルと肩を並べて走って欲しいです。
- 3走に関しては正直、桐生選手は世界トップレベルだと思います。自分が競技していた頃は、4継のエース区間は2走4走の直線区間って言われることが多かったような印象です。3走はどちらかといえば繋ぎ区間的な地味な存在でした。しかし最近はエースを3走に配置することも多いように感じます。(ボルト選手もあの大柄な体で3走のカーブ区間をとてつもないスピード駆け抜けていたこともあったような・・・)
- ただ、桐生選手は今年、プレ大会でのフライング失格や日本選手権で敗れたりと、本来の調子でないようです。リレーで代表に選ばれて以降の報道とか見ると、個人での100mに出られないことも気持ち的に吹っ切れてリレーに集中するって記事もあります。リレーだけに集中して体を仕上げてきてくれると思います。脚への不安がないなら3走で決まりかとも思いますが、脚への不安を少しでも減らすために負担の大きなカーブを避けアンカーに投入するのではないか、と予想しました。洛南高校や東洋大学時代にアンカーの経験もあって、前を追う場合に爆発的な加速をしていたことも覚えています。もし桐生選手がアンカーを務めるなら、3走は200mも強くてコーナーが得意な小池選手かなと。
- 少し気になるのがスケジュールです。個人種目の100mは、予選が31日、準決勝&決勝が1日にあります。一方で、200mは3日が予選&準決勝で4日決勝となります。400mリレーの予選は5日にありますので、200mに出場した選手は疲労との兼ね合いもあって出場が難しいかもしれません。
100m:山懸亮太、多田修平、小池祐貴
200m:飯塚翔太、サニブラウンアブデルハキーム、山下潤 - あとは、大穴(個人的希望)ですが、飯塚選手をメンバーに入れています。飯塚選手の200m選手ならではの後半の強さはやはり2走や4走の距離の長い区間でこそ活きると、そしてなにより早い段階から世界を経験してきていること、年齢的な面からもリーダーシップを取れていることからも期待しています。しかし、飯塚選手の調子が今年イマイチ上がりきっていないことから、リレーメンバー入りは現実的ではないのかなとも思って大穴としました。400mリレーでなく、1600mリレーメンバー入りもあり得るのではないかと思ったりもしています。
肝心の東京オリンピックの400mリレーはいつあるのか?
予選:2021年8月5日(木)第1組11:30 第2組11:39
決勝:2021年8月6日(金)22:50
今から楽しみに待っています!もちろんリレー以外の競技もです。
以上です。